第16回 トスカ
みなさん、こんにちは♪
2021年も早いものでもう1月が終わってしまいましたね。
あまりにもあっという間で、今年も気づいたら終わっているんじゃないかなと思いました。
さて、今回ご紹介するオペラはまたまたプッチーニより『トスカ』です。
このオペラもプッチーニの有名な作品の1つで、ご存知の方も多いかと思います。
このオペラは本当にどこを切り取っても音楽が美しく、有名なアリアも数多く含まれています。
では、この作品がどのようなものなのか見ていきましょう。
1800年6月、ローマ。
脱獄したアンジェロッティは、教会に身を隠します。そこで、この教会でマリアの絵を描いていた友人のカヴァラドッシと再会し、逃亡の手助けをすることを約束します。
そこにカヴァラドッシの恋人である歌姫トスカが現れ、アンジェロッティはすかさず身を隠します。
一方、アンジェロッティを追ってきて教会を捜索していた警視総監スカルピアは、そこでトスカを見つけます。彼は、トスカがカヴァラドッシの家に行くようにうまく仕向けて、その後を部下に尾行させました。
その夜、自分の部屋にいたスカルピアは、部下から「アンジェロッティは見つからなかったが、カヴァラドッシを連れてきた」と言われ、彼を拷問にかけて居場所を聞き出そうとします。
しかし彼が口を割らないので、スカルピアはトスカを呼び、恋人が拷問されているのを見せます。トスカはそれに耐えられず隠れ家の場所を教えてしまいました。
そのとき、スカルピアのいる軍が戦争に敗北したという知らせが入り、喜ぶカヴァラドッシに怒ったスカルピアは、彼を死刑にすることにしました。
トスカは彼の命を助けてほしいとスカルピアに頼みますが、彼は対価として彼女の体を要求しました。そして、スカルピアが彼女の体に手を触れようとした瞬間、彼女はナイフでスカルピアを刺し殺してしまいます。
トスカはその足で、牢屋に捕らわれているカヴァラドッシのもとに駆け、銃殺刑は空砲で見せかけのもので、その後一緒に逃げられることを彼に伝えます。
しかし、処刑が執行されカヴァラドッシに近寄ってみると、彼は死んでいました。スカルピアに騙されたということをここで初めて知ったトスカは城壁から身を投げて自らの命を絶ったのでした。
音楽の美しさが物語の悲しさをより際立たせる作品となっています。
日本でも上演される回数が高い作品なので、ぜひみなさんも一度劇場でご覧になって見てください。
それではまた次回♪