第7回 I Pagliacci
みなさん、こんにちは!
早いもので、もう10月になりましたね。
秋の夜長いかがお過ごしでしょうか?
前回までは夏の特別編として、Vivid女子部の旅行を見ていただきましたが、今回からまたオペラ合唱だよりに戻りたいと思います♪
今回取り上げるのは、『I Pagliacci』
ご存知の方もいるかもしれませんが、”道化師”と訳せばわかる方もいるかもしれませんね!
まずは、Pagliacciについて簡単に作品の紹介を・・・
この作品は、イタリアの作曲家ルッジェーロ・レオンカヴァッロが1892年に作曲し、ヴェリズモ・オペラの代表作として有名です。
そもそもヴェリズモ・オペラとは・・・
19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリアで登場した作品様式で、かつての作品からは排除された犯罪や暴力などを取り上げ、表現する作品のことです。
舞台となるのは下層階級や貧困層で、この人々の間に起こる事件を描いています。
このヴェリズモの代表格として『カヴァレリア・ルスティカーナ』がありますがそれはまたの機会に・・・
♪あらすじ
1860年代後半、南イタリアのとある町では、旅芝居の一座が到着するのを今か今かと待ちわびています。
そこに到着した一座の座長カニオは嫉妬深く、年下の妻で看板女優のネッダはこの村の若者であるシルヴィオと恋仲であった。
ネッダとシルヴィオの逢引を見た座員トニオはそのことをカニオに伝え、彼はネッダに浮気相手の素性を問い詰めるが、上演時間が近づき、仕方がなく道化師の扮装を始める。
一座による劇が始まり、はじめのうちはおもしろ可笑しく劇が進んでいったものの、劇中でのネッダの台詞が、先ほどのやり取りを思い起こさせ、次第に現実と劇の境目がわからなくなってしまったカニオは、ネッダの浮気相手がシルヴィオだとわかると彼をナイフで刺します。
何とも言えない悲しい結末ですが、やはり今まで紹介してきた作品と異なり、何だか原人罪がある内容ですよね。
合唱は、村人として終始このオペラにはなくてはならない存在です!
一座を迎え入れる時も、彼らの劇を観ている観客としても、とても重要です。
今回は、合唱だけという動画が見つからず全編の動画となりますが、1時間ちょっとなので、秋の夜長にご覧いただければと思います♪
( 少し面倒ですが、設定で字幕も出るようです)
次回はまた違った作品を紹介していきたいと思います!
それでは、また次回。
Arrivederci!