前回のオスミン書いてましてね、もしかして私は「悪役」がすごく好きなのでは?
と気づきまして‥‥‥
思い返せば確かにとても好きでした。
ちなみに「全オペラで一番好きなキャラクターは?」と聞かれたら、
迷わずモーツァルト《魔笛》のモノスタトス(悪役)と答えますね。
それくらいには斜めってます(笑)
というわけで、
「脇役ではないので【脇役シリーズ】では紹介できないけど、是非是非知ってほしい魅力的な悪役紹介シリーズ!!!」
というのを【脇役シリーズ】と並行して進めたいと思います!
いえーーーーーい!!!(拍手)
本日記念すべき1発目のヴィランさんは、
プッチーニ作曲《西部の娘》ジャック・ランス
まだ私のブログで《西部の娘》はほとんど触れてませんね。
番外編でちらっと触れたくらいかな? オレオの写真の回です(笑)
かるーーーく、あらすじに触れます。
ゴールドラッシュに湧くカリフォルニア。
ヒロインのミニーが女主人をしている酒場「ポルカ」は、疲れた鉱夫たちの憩いの場となっています。
とにかくミニーはモテモテ。気立ても良く、美人。男ばかりのところで商売をしているので、何かあれば迷わず銃をぶっ放すくらいの強かさも備えた魅力的な女性です。そんな彼女ですが、実は男性経験ゼロ、ファーストキスすらまだ、というニクい設定。
そんな彼女に本気で恋をしている保安官のジャック・ランス。
まーとにかく不器用な男でして、ミニーとなんとか結婚したくて口説くんですが、
「千ドルやるからキスしてくれ」
とか言っちゃうくらいには女心を分かってません。
そこへ現れたのが怪しい男ジョンソン。ランスの想いも虚しく、ミニーの心はポッと現れたその男に奪われてしまいます。
まぁ、ジョンソンの正体が盗賊団の頭だったりと色々あるんですが、とにかく注目したいシーンは、
ミニーとランスがポーカーで決闘をするシーン!!!
かっこいいんですよ〜。机上で行われる地味になりそうなシーンですが、とにかく音楽の緊張感が半端ではない。
ランスが勝てば「ジョンソンを逮捕し、ミニーは俺のもの」、ミニーが勝てば「ジョンソンは見逃す」
ギャンブラーのランス相手にミニーが勝てるわけがないので、ミニーはランスの愛を利用してイカサマをするんですよね。
ランスは絶望しつつも、「Buona notte.」と約束通りその場を去るのです。
いうやもう、マジかっこいいっすわ!!!
鳥肌モンのシーンです。
ちなみにこれだけ盛り上がっておいてまだ3幕が待ってますから恐ろしいです。観てる方のエネルギーが‥‥!
3幕もシビれるので必見です。
ランスはバリトン歌手さんたちの中でも憧れの役の一つなんじゃないかな?
それくらい魅力的です。絶対観てね!!!!
ちなみに《西部の娘》には美味しすぎる脇役さんたちが溢れに溢れてますので、またいつか紹介しなきゃですね❤️