今回もやってまいりました!番外編!!!
《魔笛》のパパゲーノについて自由気ままに語っていきますね♪
まず、ここを外して語れないのは作曲者モーツァルトと、台本のシカネーダーについてです!
どう言った経緯で二人がこの作品に着手したのかは諸説あるのですが、ナイスなコンビネーションで《魔笛》という伝説を作りました。
モーツァルトが長く生きていたらもっと二人の作品が見れたのかな?と思うと残念ですね。
シカネーダーは興行師であり、劇作家、芸術監督、俳優、歌手、作曲家とマルチにこなす人です。
魔笛の台本を書き、さらに初演パパゲーノもシカネーダーが演じました。つまりはパパゲーノはシカネーダー自身であり、とてつもない思い入れがある役なんですよね。
劇場もシカネーダーが支配人を務めていたフライハウス劇場(アウフ・デア・ヴィーデン劇場)です。
シカネーダーによるシカネーダーのためのオペラというわけです✌️
モーツァルトとシカネーダーはヴィーデン劇場の一角に部屋を設けて、じっくり話し合いをしながら制作を進めたようです。
なので、二人の制作に関する手紙などはほとんど存在しません。
ちなみにモーツァルトが妻のコンスタンツェに宛てた手紙に、こんな内容があります。
今日はどうしても自分であれを演奏してみたくなったからだ。————そこでぼくはいたずらをして、シカネーダーが一度ちょっと休む瞬間に、アルペッジョを鳴らしたのだ。 ————やつは驚いて————あたりを見回し、ぼくを見つけた。————二回目のとき、ぼくは何も しなかった。————するとやつは止まっていまい、それ以上先に進もうとしなかった。———— ぼくはやつの考えが見抜けたので、もう一度和音を鳴らしてやった。————するとやつはグ ロッケンシュピールをやみくもに鳴らして『うるさい!』と怒鳴ったのだ。————みんなど っと笑った。————このいたずらのおかげで、やつが自分で楽器を叩いていないことが、大 勢の人に初めてわかったと思う。
(高橋英郎『モーツァルトの手紙』(小学館、2007年)475,476頁)
モーツァルトとシカネーダーが楽しみながら《魔笛》を制作して上演していたことが伺えますね。
次回もパパゲーノで行きますよ〜!!
全然関係ないですが、鳥つながりで‥‥(笑)
「ひよこと私」