早いもので2020年も明日で終わりですね。
本当ーーーに色々あった年でした。
明るい未来はなんだかまだまだぼやけたままですが、いつか必ず視界は晴れてゆくと思います。
それを信じて今を楽しく過ごしましょう☺️
パパゲーノ語りだすときりないので、この(5)で一旦締めとしますね!
今回は、オススメの《魔笛》の公演をご紹介!!!
まぁどのオペラもそうですが、演出と演者次第で本当にガラリと雰囲気が変わるんですよね。テキストと音楽は同じなのに。そこがオペラの面白いところ。魔笛は「謎」の部分が多いオペラなので、特に変わります(私はそう思う)。
どうぞ、ご覧ください。
舞台を縦横無尽に走り回る軽やかなパパゲーノ!
2016年、スカラ座、ぺーター・シュタイン演出(パパゲーノ:ティル・フォン・オルロフスキー)
もうとにかくパパゲーノが主役!よく喋るし、よく動く!重唱ではセンターだし、タミーノの大事なアリアでもふざけまくり。またパパゲーノ役の方がこれまた器用で演技が上手いんですよねー。舞台を楽しみながら自分のものにしちゃってる感じは、当時のシカネーダーを彷彿とさせるかも!?
とにかく暗い、これが魔笛‥‥?
2012 年、オランダ国立歌劇場、サイモ ン・マクブルネイ演出(パパゲーノ:トーマス・オリ ーマンス)
めっちゃ暗い《魔笛》です。私は好き。最高に好き。こちらのパパゲーノは完全に脇役って感じで、大人しくて、笑いを取らないし、正直あんまり喋らない。優しいわけでもなくて、少し気弱で繊細な普通の人。パパゲーノが自殺に至る経緯が一番しっくりくる感じ。このパパゲーノの自殺のシーンは笑えません、切なくて少し怖いかも。(あとね、モノスタトスがすごくイイ!)
まさに新解釈!
2007 年、チューリヒ歌劇場、マルティン・クシェイ演出(パパゲーノ:ルーベン・ドロ ーレ)
これも鬱な感じですね。白い壁に鉄の扉。精神病院を彷彿とさせるようなセット。とにかくメッセージ性がえげつないくらい強いです!!ここでのパパゲーノは全く自由じゃくて、囚われて怯えていて、でもすごく純粋で。決して大活躍とかするわけではないのですが、いろんな意味で「浮いて」いて、思わず目で追ってしまうことと思います。あと、このパパゲーノはパミーナに密かな恋心を抱いているのも印象的。(このモノスタトスもイイ‥‥!)
ハッピーエンドの《魔笛》で外せないのはこれ!
2013 年、バーデン・バーデン祝祭劇場、ロバート・カーセン 演出(パパゲーノ:ミヒャエル・ノ ッジ)
ネタバレなので言いませんが、そもそもこの《魔笛》は行き着く「目的」が違うんですよね。まぁ、そんな解釈もあるのかー、って感じですが。パパゲーノもいいですが、ごめんなさい‥‥本当これはモノスタトスがイイです。ほんと救われます。是非見てください!!!この演出はたまたま私もパリで見たことがあるのですが、感動しすぎて夜ご飯が喉を通りませんでした。
特におすすめなのはこの4つかなぁ‥‥と。
他にも知りたければ個人的に聞いてください。私はかなり《魔笛》見てる自信があります。語り合いましょう。
おまけ
実は魔笛には続編がございます。知名度低いし、正直知らなくてもいいかな?(笑)という感じですが‥‥。
でも正真正銘エマニュエル・シカネーダーの原作です。ただ、モーツァルトは亡くなっているで、モーツァルトに似せた感じで、ヴィンターという作曲家が作曲しています。
オペラ《迷宮》
もうね、ほんと迷宮。話ははちゃめちゃだし、長いし「タミーノ今回もへたれかい!」って感じだし「ザラストロさん、あなた何がしたいの?」と言いたいことはたくさんありますが、パパゲーノとモノスタトスが活躍するので私は大好きです。
もちろんDVD持ってます❤️
興味がある方はぜひこちらもご覧くださいませ!
いやー、パパゲーノ回楽しかったですねぇ。良い一年の締めくくりです。
モノスタトスは来年のために温めておきますね‥‥(わくわく)
ではみなさん、良いお年を!!!